「青魚ナンバーワンの栄養価」
価格も安く日本の大衆魚と言えば、このいわしに他なりません。
漢字では「鰯」と書き、水から揚げるとすぐ弱ることに由来します。
呼び名も諸説ありますが、「よわし(弱し)」から来ていると言われています。
また、すぐ痛むので缶詰などの加工品に使われており、いわしは缶詰の代名詞にもなっています。
「入梅いわし」
いわしは夏に産卵期を迎えるため、初夏は栄養を体に蓄え、まるまる太っています。
この時期に獲れたものは梅雨時期と重ね、通称「入梅(にゅうば)いわし」と呼ばれています。
脂のりは抜群で、一年で最も美味しい時期となります。
「日本一の漁獲量は銚子港」
日本全国的に獲れるいわしですが、もっとも有名なのは千葉の銚子港です。
その漁獲量は日本の70%を占めるほどで、地元では「入梅いわし祭」が開催されています。
この時期は銚子では、様々なお店でピックアップされ、観光資源としても利用されています。
「栄養満点!」
日本人が「頭が良く」「長生き」の理由は青魚をおかげとよく言われています。
EPAやDHAがコレステロールを抑制し、脳を活性化させてくれるからです。
その青魚の中でも飛び抜けて栄養価が高いのがこのいわしです。
上記栄養価はもちろんのこと、特にカルシウムは豊富で「泳ぐカルシウム」と称されます。
また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富なので、より高い効果を発揮します。
ヘルシーで頭も良くなれて、旨い!そして安い!
こんな万能な魚は他にはありません。
中でも6月〜7月は栄養価も美味しさもいつも以上。
ぜひ入梅いわしが食べられる時期をお見逃しなく!
■名前の由来
陸に揚げるとすぐに弱るため「よわし」から「いわし」になったと言われています。
漢字では「鰯」。
■主な産地
日本全国で獲れる。
関東近郊では千葉の銚子港が有名。日本の70%を占める。
■生態
・群れで行動する回遊魚。
・一般的には10-20cmだが、大きいもので30cmを越えるものもある。
・プランクトンを食べる。
・産卵数はで数万粒。1年で10cm前後まで育つ。
■食べ方
刺身、なめろう、塩焼き、つみれ、フライ、天ぷら、煮物、缶詰など。
■美味しいいわしの見分け方
・正面から見て顔より体が大きいもの
・身に厚みがあるもの